商品先物取引とはどういったものか?

簡単な先物取引の例を見てみましょう。

<< 例 >>

銅の先物価格が1キログラム当たり2,500円だとします。
銅を1000キログラム現物で買うと、もちろん250万円のお金が必要となります。

しかし、先物取引では9万円で1キログラムの銅を買うことができます。
ただし、1キロあたり2,500円の銅の価格が2,410円に、90円下がると、9万円は「溶けて」取引は終了します。
(※なぜかというと、1000キロ買ったわけなので、-90円 /kg x 1,000倍)

逆に、銅価格が2,500円から2,590円に上昇したときは、9万円の利益となります。ここで反対売買(売って)をして取引を終了させれば、 9万円の証拠金は18万円となり2倍になって手元に戻ってきます。投資効率は100%(2倍)です。

通常、このような取引にかかる外務員の標準的な金の売買手数料は約1万円ですので、手取りは(18万円-1万円=)17万円となります。

実際に手元にものを買ったわけではないのですが、9万円が倍近くになったり、なくなったりするわけですね。

先物取引の歴史

世界での先物取引の歴史は、 1568年に開設されたロンドン(イギリス)の取引所や1531年に開設されたアントワープ(ベルギー)の取引所だといわれています。

日本での近代的な商品先物取引の始まりは、1730年江戸幕府が、大阪堂島米相場会所に米の先物取引を許可したのが最初です。当時の日本経済の基盤はまさしく「米」であり、米は貨幣と同じ役割をしていました。

1730年代当時、日本では年間2,700万石程の米の収穫量でした。自家商品や年貢で消費された残りの米(500万石程度)が市場に出回りました。500万石の約40%(200万石)が大阪で取引されていたと言われています。そうして大阪の米市場は、日本の経済を支える流通市場となっていったのです。

このように始まった商品先物取引では、収穫量によって農作物の値段が変動するのを防ぐ目的が大きく、収穫前に「受け渡しを約束」することにより、生産者のリスクを低減させることができたのです。

江戸時代に生まれた「商品先物取引」は現代になっても、生産者のリスクを低減させ、安定した商品取引方法として高い評価を受けています。